時差ぼけの中、South Jerseyへ
フィラデルフィアに帰ってきてから、時差ぼけを直すためゆっくり仕事に取りかかる。
スタジオ番をしていたAnneに今までの事を報告してもらい、これからの計画を立てる。今回も生徒の集まりがうまくいっているようだ。この冬に招待するDebbie Fleming CafferyのポートレートのワークショップやFrance Scully Ostermanの湿版中級のワークショップなどもすでに定員の半分位の人が集まっている。このままいくと今年の生徒の数が200を超える位になるだろう。
一方ONWARDのコンペの準備をしているErinにスポンサーの集まり状況や、Debbieが行うレクチャー行うに関しての他の団体との連携などの進み具合を聞く。こちらも思ったより進んでいるようで、後はサイトと印刷物の準備ができれば発表できるだろう。日本でデザインを頼んでいるDanielとも連日の様にスカイプで細かい指示を出したり、今回メディアスポンサーになったFlak PhotoのAndyとも細かい調整をしていく。
週末はこの頃写真を撮っているSouth Jerseyのほうに一泊しに行く。来月にここで行うワークショップの下見と、時差ぼけを直しに来た。6月位から毎週の様に通いだした所で、今までかなりの距離を走って、いろいろな所を見て撮影してきた。フィラデルフィアから1時間位と比較的近く、Cape Mayなどの海岸沿いの町のように観光客などが集まらない、とてもゆっくりとし落ち着いた所である。
この辺りはwet landとかmarsh landと呼ばれていて、ようは湿地帯が広がる所として知られている。Delaware湾に面し、反対側はDelaware州になっている。歴史的にこの辺りでは牡蠣や他の貝類などを始めとする漁業などがとても栄えていた所であるそうだ。前回から泊まっているFortescueという小さな町も昔はboard walkがあるような19世紀のから20世紀の半ばまでの避暑地として人を集めていた。今ではそんな面影も残さずにひっそりとしていて、今ではこの辺りからボートをチャーターして釣りに出る人でにぎわうようである。
湿地帯という事でこの辺りはとてつもなく真っ平らで、アメリカの土地の大きさを感じさせられる。行く所を行く所、ほとんど車も通ってなく片一方に広大な農業地が広がり、それを抜けていくと視野一杯に湿地帯が広がる。木なども何もなくとにかく、一見緑の芝が延々と続く風景である。町にいつもいる僕なんかにはとても不思議な風景にしか見えない。毎回同じ様な風景を見ているが、ここまで広がりをもつ風景を見るだけでも、心が落ち着く。
夜、レストランを出た後に星が出ているのに気付く。前回来た時は曇りで全く夜の空などは見ることができなかったが、思えば今日は雲一つない晴天だった。暗闇の中車を30分ほど走らせ、展望台などがある湿地帯の真ん中に来る。辺りは全く真っ暗で、水平線上にフィラデルフィアなどの都市からの灯りがうっすら見える。そして上を見ると満天の星が見える。あまりにも星が見えすぎて、今まで見たとことなかった天の川までが見える。一ヶ月滞在した日本から帰って来て数日で、こんな自然のまっただ中にいるのが不思議に感じられた。



