フィラデルフィア写真紀行

写真センターの運営や作家活動から、アメリカの写真事情や文化の違いまで…

Archive for the ‘アートとビジネスの両立’ Category

ビジネスモデル

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友達をお昼を食べている時に、「学校っていうビジネスモデルこれからは通じないのでは?」なんて聞かれた。

確かに今はインターネットを見ると「学ぶ」という機会を見つける事はとても容易い。個人のブログから、製品を作っている企業や小売店など知識をコンテンツとして広める事で成り立っているものが多いからであろう。そういう環境を考えると、お金を払って教えてもらうというのはこれからなくなってしまうのではないのかと思うほどである。

そんな事を考えながらでは何を次ぎに考えればいいのかという問いがどうしてもでてくる。このような課題をこの3ヶ月位スタッフと機会がある度に話しをしてきた。今のモデルから徐々に変えていくとしたらどのような可能性があるのだろうと。

そのような事を考えている時に、HPがコンピューターを製造販売する部門をスピンオフさせるというニュースを聞く。世界のシェアーでは一番大きいのにも関わらず、利率の悪い部門でこのようなビジネスモデルは続かないと思ったのであろう。その悪い利率というのは6%とと言われ、日本の企業の利益率を考えると、決して低い数字ではないかと思う。ちなみに絶好調なアップルは20%以上である。

そして新しい方針として、ソフトウェアーの会社を買い取りビジネスの中心にしていくようだ。まさにIBMが行った改革と一緒であり,その大きな改革のおかげでIBMはとても好調である。

さてこれはテクノロジー系の大きな会社の話しであって、うちの様な小さなビジネスに当てはまるかというのが疑問でもあるが、とにかく次なるビジネスモデルを考えていくのは重要な課題であろう。来年からは少しずつこのような試みをしていくつもりである。

Written by tsuyoshi

9月 19th, 2011 at 10:59 pm

向上心

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午後にスタジオ出ると、道はにわか雨で濡れて,空にはどんよりとした雲が広がっていた。少し違和感があり,なぜかと考えてみると、3日ほどスタジオから出ていない事に気付く。

この1週間半ほど毎日、朝から晩までコードを眺めている。夏のスケジュールを発表するのと同時に、サイトをもっと使いやすくする為にデザインや細かい仕組みを変える作業をしている。機能的な所だけではなく,情報を整理をしていかに明確にするかという頃を考えたデザインの変更が主な仕事である。

その一方表計算の作成と会計士とのミーティングの繰り返し。いかにこれからビジネスと自分のやりたい事をバランスとっていくかというのが課題である。クラスやワークショップの収入と支出を一つ一つ調べていって、数字上どういう仕組みになっているかという事を把握する作業をしている。ビジネスは数字のことを知ってくるととても楽しくなる。

その他にも、どのようにしてクラスやワークショップの質や満足度をもっと把握して数値化していくという事も始める。クラスを担当しているJacobはこの学期の生徒全員に電話で短いアンケートをとったり生徒からの問題点の指摘や提案を聞いている。生徒の声を以下に活かせるががとても重要になる。

この作業はこの1年かかりようやく基礎ができていきそうだ。日進月歩であると言い聞かせて、少しずつ向上していることを感じる事が重要なのであろう。

Written by tsuyoshi

4月 29th, 2011 at 6:47 pm

京都便利堂訪問

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Niigata, 2010

ワークショップの準備に時間がかかりもっと早く訪れる事ができると思ったが、実際に京都に着いたのは木曜日の昼を過ぎていた。一昨年の秋に訪れてから、毎回日本に来るときは時間を作って便利堂に寄っている。水面下で進んでいる今後のプロジェクトの為という事もあるが、便利堂のコロタイプをもう少し効率よく作る事ができないかという事を考えている。

その一貫として工房ではデジタルネガを導入するテストの手伝いをしている。今まで職人さんの勘に頼っていた製版のプロセスをデジタルネガを使う事によって安定したジェラチン版を作る事と作業の合理化をするのが目的である。今回も前回同様デジタル担当の加藤さんとネガ作り、製版そして印刷と一連の作業を一緒に進めていく。その傍ら工房長の山本さんもいたため、実際に立ち会える所は顔をだしてもらい、テストの過程に加わった。

今回は小さいながらもプリンターを導入したという事で便利堂さんにあるプリンターのテストを進めていく。新しく作ったプロファイルを早速インストールし、新しいチャートを数値を変え刷っていく。このようなテストをするときはオーバーとアンダー物を含めると実際にどのように変わっていくかという事が目に見えとても役に立つ。そういう意味でも分かっていても使える物と使えない物をも作っていく。

次の日には出来上がってきた版を使い実際に刷って版の出来具合を確かめる。コロタイプはこの印刷の時点での変化の要素がとてもあり、オペレーターがどのようにインクを入れるかなどで同じ版からまったく濃度の違うプリントができてしまう。もちろんここがコロタイプの特徴で短所でもあるが長所でもある。あまりにも自由度が高く、元々オフセットの経験がある加藤さんもこのような基準を作る事が無駄だと思っていたほどである。しかし基準的なネガができていればそれにこした事はないし、そうする事によっていちいち苦労しなくてもある程度のプリントができると考えている。

加藤さんと食事をしていた時に話していた事だが、全ての仕事が100%のものを要求される訳ではないと常に思っている。80%でいい物もあれば100%のものを作るべきの仕事もある。実際に便利堂の仕事でも利幅の幅がかなりあるようだ。実際の数字はよくわからないが、僕の予想としてはどうしても数を刷る物は自社で売る商品を作らない限り作業の工程上なかなか採算が合わない。その一方美術品の複製を作る一点物などは利幅が高く時間もかける事がでるのではないかと思う。これからコロタイプが生き残っていくにはこのような一点物の印刷をもっとやる必要があり、そこでこそ職人さんの持っている技術としても、そしてビジネス的にもコロタイプの長所が生きてくる。このような住み分けをできる様にするにはどうしても安定した版を作る事が必要になる。デジタルの安定さを使い、80%でいい物をいかに難しくなく作る事をめざす。

前回も感じていた事だが、この様に職人気質ある所で作業をしていくと、数値的な裏付けがある理論と人間の長年培われてきた経験や感覚という物が相反するというダイナミックが生まれる時がたまにある。実際に便利堂で作業をしている時は、一つの結論や意見が出たときに実際にどのようなモードで考えているのかという事を考え、人の意見を聞くようにしている。なにもどちらが万全という訳ではなく、いかに状況によってこのような考え方を使い分けるかという事がいつも重要だと思っている。この辺りのバランスをうまくとる事を心がけなければならないと思う。

さすがに版から印刷までどうしても一日かかる作業なので、2日では時間が足らず最後の結果までは見ることができなかった。ただ2日目のテストを見ての工房の人の話しを聞いていると、どうやらいい方向にすすでいる様な感触が得れたので、今回はここまででいいのではないかと思う。後は春に来た時にどれ位進んでいるかに興味があるところだ。

Written by tsuyoshi

1月 28th, 2010 at 9:37 am