フィラデルフィア写真紀行

写真センターの運営や作家活動から、アメリカの写真事情や文化の違いまで…

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久しぶりのプラチナプリント

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人にプレゼントするプリントを作る為にクラスを教えた後、10時頃からプラチナプリントの準備をする。

久々に行うのでちょっと体がなまっているという感じであるが、薬品を一つづつ混ぜていく。最初はclearingに使うcitric acidとsodium sulfiteとEDTAを混ぜたもの。そして現像液として使うpotassium oxalateをpotassium carbonateとoxalic acidを混ぜといていく。pHを調整しながら比較的酸性の方にしておく。

いつもは紙を酸浴する時にはoxalic acidを使っていたがalt listでどちらかと言ったらacetic acidなどがいいと聞いた為,早速使ってみる事にする。どうやらoxalic acidを使うと化学反応でできた物はなかなか水に溶けにくい物らしい。僕が使っている紙は水彩画に使う為どうしてもバッファーが効いているため酸浴が必要になり、バッファーが強い時は像がどうしてもしまらなくなる。今回は2%溶液で試してみたが,5%ぐらいにして時間を短くしている人もいるようだ。基本的には紙はFabriano Artisticoでプリントしている。

そして最後に乳剤になるferric oxalateを混ぜる。この薬品は毎回混ぜる度に少し方法を変えていかに溶けやすくするかと試行錯誤している。今回は全てが溶けるまでmagnetic stirrerで混ぜてみた。量が少ないので蒸発しない様に温度を調節して、時間をかけ混ぜていく。この様に自動で回っているstirrerでもこの様に時間がかるのにてで混ぜていたらなどと考える。

なぜかこの薬品を混ぜるとプリントをするかという気になってくる。混ぜる薬品のなかで一番手がかかるからであろうか?そしてこの様に薬品を混ぜるのはある種儀式みたいな物で,その過程で心の準備をしていくみたいなものだ。

プリントは僕の友達の働いていた non-profitの法律事務所に寄付する物で、僕の友達に渡される物である。今はフィラデルフィアから引っ越してしまった為パーティーの会場に現れるか分からないが、彼を業績を表彰する時にギフトとしてプリントを作って欲しいと頼まれた。明日プリントするというのにまだフィラデルフィアの風景にしようか能登で撮ったものにしようか悩んでいる。

今日は一日中雨が降っていて真夜中をすぎて止みそうもない。明日は湿度が十分になっているだろう。明日はアシスタントのAnneが朝から手伝ってくれることになっている。