Archive for the ‘Andrea Modica’ tag
ONWARD ’10の発表
今年もONWARDコンペの時期がきた。
2年前にギャラリーができて最初に行ったショーであり、毎年かなり力を入れ、うちの活動の一貫として宣伝してきた。そのおかげか、最初の年は280、そして2年目の去年は400の応募者が集まった。もちろん選ぶ人の色でがらりと変わるが、年明けに行うショーは毎年確実にレベルの高い物になってきているし,フィラデルフィアに写真家を目指す人達が集まるイベントになってきている。
今年で3年目になり、今回はDebbie Fleming Cafferyを審査員として呼ぶ。彼女はAndreaのように、アメリカでは実力派の中堅写真家である。主に生まれ育ったルイジアナ州で撮った作品と、最近ではメキシコで撮られた作品が知られている。前から彼女の写真が好きで実際顔を合わせた事がないが、一度彼女のワークショップをとりたいと思っていた。彼女との滞在に合わせて、フィラデルフィアでのレクチャーとワークショップを企画している。
そして今回はFlakphotoがmedia sponsorとして参加する。このサイトを運営しているAndyとはこの頃になって色々やり取りをする様になった。Wisconsin Historical Societyで働いているようで、最初に連絡を取り合った時に昔このWHSで働いていたPaul Vanderbiltのことで盛り上がる(彼はLibrary of CongressでFarm Security Administrationの写真を整理した人として有名である)。今回Debbieが選んだ作品を彼がまた選択をしてFlakPhotoに紹介するという物である。彼は日本とのつながりがあり、今月フィラデルフィアを訪れるテラウチさんが出版しているPhato Photoにも毎月新しい写真家を紹介している。
今回は日本からの応募者が増えて欲しいと思っている。日本から新しい写真を感じさせられる作品が来てくれると面白くなる。こういう形で日本の若手の写真も紹介したいと前々から考えていた。
Facebookのページを作りFanを募る。2日間で200人近いFanができる。締め切りまで一ヶ月ちょっと。どんな作品が送られてくるか楽しみである。
NYでの再会
美香さんが帰った後、2週間も経たないうちにクボさんがNYに訪れる。
今回はいろいろと東北部にある美術館巡りプリントを見るのが大きな目的である。今週はフィラデルフィア美術館,来週はRochesterまで出向き、George Eastman Houseなどを巡る予定。時間があれば途中の町にあるシラキュースにあるLight Workなどにも寄りたいと考えている。最後の週はDCに行きLibrary of CongressとNational Archivesでキュレーターがプリントを見せることになっている。大体の段取りなどはとってあり、後は細かい所を調整していくだけである。今回は運良くキュレーターなどとの予定も合い、ほとんどのやろうとしていた予定がこなせそうである。
その中でAndrea Modicaのオープニングがあったり,彼女のプリント作業風景などを見に行ったり、前回久保さんが気に入った地元の写真家Richard Kaganにもインタビューの為にスタジオに訪れるなど、こちらの人達との交流も混ぜている。Andreaのオープニングの後、彼女のアパートで行われる小さなパーティーによばれていて、Gallery 339のオーナーのMartinも来るようである。前回菅原さんがMartinに見せたプリントを作ったプリンターとして久保さんを紹介できる。
今回このように動き回っているのも,久保さんと一緒に始めようとしているサイトの為である。オルタナビトという名前のサイトで日本語で写真のプロセスの情報を発信していこうというのが目的である。実際に歴史的なプリントを見たり実際に活動している作家と会ったりとプリントとプロセスにまつわる話題を二人で紹介していく予定である。前回見て回った物もあるが今回は美術館の裏側に入って歴史的に貴重な写真を見せてもらえるので、紹介する価値があるのではないかと思う。このサイトを通して昔に使われていたプロセスなどが今の作家作品などを通して、日本の人にも身近に感じてもらえる様になればと思っている。
後は今週末の行うRon ReederのデジタルネガのワークショップやMark Ostermanとのプライベートレッスン、そして二人で実際にプリントなどを作ることも予定に入れている。プラチナやガム、そしてWet Collodionなどで一緒にプリントを作りいろいろ試してみようという物である。昨日は画材屋さんに紙を買いにいったりと少しずつ準備している。うまく行けば作業様子のビデオなどを撮れないかとも考えている。
今回も盛りだくさんの滞在になりそうだ。
Project Basho撮影旅行と夏のワークショップ
やっとの事で今年の撮影旅行の予定を発表した。
7月には南フランスのLe Bez、そして目玉のAndrea Modicaが同行する金沢/能登の旅行は9月に去年と同じ日程で。そして10月にはアメリカ南西部のFour Cornersの砂漠を回る旅行を企画している。
僕が実際に担当する旅行は日本の物で、残りはスタジオでカーボンなどを教えているKevinが担当することになっている。そもそもこの旅行の計画もKevinが持ちかけて来た話しで、それに合わせ金沢の旅行の下見などをし始めた。今年の5月に計画していた九州の旅行は来年に持ち越す事にして,最終的には去年と同じ物だけで組んだ。時間的に余裕がなかったのとアメリカの経済の状況を考えた結果である。九州の旅行はもう少し詰めて来年の5月に組みたいと考えている。もう少し写真をやっている人達の間でこの旅行の事をが広まるのを待ちたい。
その作業が終わり次第夏のクラスのスケジュールに取り組む。Kevinと一緒に教える人の予定やスタジオでのイベントなどをうまく調整していく。全てを手作業でやる為、毎回の事であるが時間のかかる作業である。教える人が増える一方で、調整する事が増えていく。この辺りをもう少しうまくクリアーできる様にしたい物だ。
今回はNYで会った人を二人位誘ってワークショップを組んでいる。一人はEugene ForsterでICPで教えている人だ。インディアナにいるかナカガワさんと通して知る様になった一人である。ICPのデジタルのクラスをかなり最初から作り上げて来た人で、数ヶ月前にたまたまICPでクラスをとっていた時に偶然顔を会わす。もちろんデジタルの事は詳しいのと,自分の作品に写真とテキストを組み合わす事をしているので,それを教えられないかという話しで,二つのワークショップを組んでみる。Lightroomの使い方をカバーするものと、生徒の写真と文字を実際に組み合わせて新しい表現の可能性を探るという物である。
二人目はVincent Cianni。彼とは5年位前にスタジオを訪ねたのがきっかけで知る様になった。毎年AIPADで顔を会わす様な感じで,今年もバッタリと会場で出くわす。前からうちでワークショップをやりたいと言ってたので,今回は絶対実現しようと,その後2週間位お互いにアイデアを交わす。彼の作品は力強いドキュメンタリーの写真でストーリー性を主にしている。ドキュメンタリーのワークショップもいいかと考えたが,最終的には写真や文章を使い、いかにストーリーを伝えるかというワークショップを行う事にした。実際にPower Pointなどを使い発表するというのを目的に行う楽しいワークショップになりそうだ。
そして来月来ることになっている久保さんのワークショップの詳細も載せる。前回少しではあったが久保さんが教えるという企画を念頭にスタジオに来る人との接点を作ってみた。久保さんが今までやって来たプリンターとしての目みたいな物をシェアーできる様なワークショップを行いたいと思っていたので,今回試しに行ってみることにした。人が興味を持ってくれるとうれしい。
スケジュールが組まれたので後はマーケティングである。旅行のDMを作ったりクラスのリストを小冊子の印刷物にしてマーケティングの中心にしてみようと思う。今まではウェッブだけの物が中心であったが,今回からは「手に持てる物を作る」という事を考え始めた。今学期は景気が悪いにも関わらずいい感じで生徒が集まったので、なんとかこの調子でいって欲しい物である。
写真、アイデアそして人の行き来

蛸島のキリコ
この夏にまた日本に帰る事が決まった。
Andrea Modicaと一緒に大阪にある写真の専門学校でワークショップが決まったのである。8月の終わりに3日かけてポートレート実習とクリティークを中心にしたワークショップを行う。去年の12月に帰ってきた時に学校の校長先生に問い合わせてみたら、すんなりと企画を受け入れてくれた。この校長先生とは5年も前からNYでの研修の手伝いさせてもらった関係にある。
今年も9月に金沢/能登を回る旅行を計画していて,今回はAndreaを連れてのワークショップという形で参加者を募っている。去年参加した人の中には今回も来たいという人がいて,ちょっと思考の違ったものになるだろう。今までAndreaが教えて来たワークショップをとった人も参加をしてくれるかもしれない。
日本に帰った時には新井君を伝って,Andreaのアーティストトークなどを企画していもいる。もし金沢の旅行に人が集まらない時はもう一つワークショップなどできないかと、アイデアも練っている。Andreaも日本ではあまり知られていない中堅の作家なので,いろんな形で作品と彼女の事を紹介したい。
その一方、5月には久保さんがまたフィラデルフィアに訪れる予定だ。今回はRon Reederが教えるデジタルネガのワークショップをとるのが目的。そして前回来た時にinformalな形で試みをしてみた久保さんのワークショップも行ってみようと思っている。久保さんが長い間やって来たプリントに対しての理解みたいな物をこちらの人と共有できたらと考えている。
そして訪ねる所としては、Rochester。OstermanやRonと会って、見せてもらえる物を見てこようとしている。RochesterにはGeorge Eastman HouseやRITなども訪れるところがあり盛りだくさんになりそうだ。Andreaから紹介してもらったRITで教えているWillyもRochesterに来たら必ず連絡してくれと心強い。
そして南に位置するDCに行っては前回訪れる事ができなかったLibrary of Congress。キュレーターのCarolとVernaには5月に来る事を伝えているので、そこでLibrary of Congressが持っているプリントなどを見せてもらう予定。そして今回のワークショップでNational Archiveで働いている人に知り合い、2年近く前に会ったキュレーターのSarahを通してNational Archiveをきってのお宝を見せてもらうように話しを進めてもらっている。どうなるかは分からないが,何を見せてもらえるのかが楽しみである。
そして5月のワークショップに呼ぼうと思っている人に便利堂の山本さんもいる。今回のデジタルネガのワークショップで学べる事は沢山あり、これから便利堂のコロタイプの利用価値がとても高まると思う。今、実際の物を見てもらうため、ワークショップを教えるRonのネガを便利堂に送る様に手配をしている。
このところやっと人と人と結ぶ事のが形になって来た。前からも言っているが、こちらで作ったネットワークを日本に持っていったり,又は日本から来た人に繋げるのが仕事だと思う様になってきた。この様に実際の形で実ってくると充実感がとてもある。
進行中のプロジェクト
昨日は朝から三人の人と今進めているプロジェクトに付いて話す。
朝に電話をしたのはRonというコダックでEngineerとして働いていた人で1時間位話す。彼はRochesterに住んでいて今は個人の暗室で銀塩のフィルムとペーパーを作れるように独自で研究している人である。来年Rochesterに行ったら必ず会いたい人の一人である。
Ronは50年代の終わりから60年代の頭まで日本にいる機会があり、片言でも日本を話すぐらいの日本通である。そして仕事の関係上もありフジやコニカそして千葉大学の写真関連の人を良く知っている。今回日本に帰った時に彼の紹介でこのような人達に会おうと考えている。紹介してもらった人は4人ほどで研究者から会社の社長や元副社長までと本当に幅が広い。このような人脈をうまく伝って行きたい。
その後にskypeで小林美香さんと話をする。彼女とは今年の5月にNYで会ってからこのようにSkypeで連絡をよく取るようになった。実際には一度しかあった事がないが今ではSkype友達である。
彼女は今年に行われたICPでの日本人展をきっかけにアメリカに一年いて、こちらの写真界の様子を見てきた人である。長年日本の写真に携わってきた為、ある意味で両方を見ることができる数少ない人である。3週間ほど前に行われたParis Photoにも出品している出版社のお手伝いとして様子を見てきた。
彼女とは日本の写真と海外をつなぐ事をビジネスにできないかと前々から話している。最初の方は彼女もちょっと半信半疑だったのだろうかこの2ヶ月位具体的に活動してきていろいろ可能性が見えてきた。来週帰った時もうまく時間を合わせていろんな人に紹介をしてもらいたい。
そして夕方にはAndrea Modicaが教えているクラスの学期末のクリティークに顔を出す。一ヶ月前ほどに彼女が教えているプラチナプリントのクラスはギャラリーを訪れて栗田さんの作品を見に来た。その時も生徒各自が作品を持ってきて中間のクリティークを行った。昨日のクラスでは同じ学部で教えている学部長のPaul RunyonやAmanda Tinkerも一緒に顔を出していた。
彼女とは帰りに20分位学校から彼女のアパートまで歩きながら来年の計画の話をする。彼女とは今回行った能登への旅行でAndreaが教えるワークショップを付け加えられないかという事を話す。そしてその機会を利用して日本で日本人を対象にしてワークショップなどを行う計画を立てている。そんな事から彼女のボーイフレンドであるSteveの出版ビジネスの事やPhoto Eyeの人を紹介してもらう事まで。20分では足りない事ばかりだが彼女も忙しい人なのでこのように会える時に内容の濃い話をする。
Andreaはかんだかい声で「Are you sure you want to do all of these on top of what you already have?」と笑いながら、ある意味あきれていた。そんなに寒い日ではなかったが5時半を過ぎていた時には辺りは真っ暗でフィラデルフィアの夜景に向かって彼女と一緒に歩いた。
よく考えると全ての話がアメリカで築き上げた人脈を伝って日本と結びつけようとしていることがはっきりする。後は具体的に動いてどこまで実現が可能かということを探ってみたい。
いろいろと準備中
この二ヶ月ほどはイベントが沢山計画されていて一つ一つの準備に時間をかけている。Olgaがイベントコーディネータとして大体の事は進めているが一週間に一日しか来ないので全ての事をまかなえる訳ではない。Olgaが終わらせられなかった事を一つ一つ片付けて行く毎日。
その一方で来年行われるONWARDのコンペの準備をしてきた。このコンペは去年から始めたものでこのギャラリーの最初のショーである。去年の審査員としてAndrea Modicaを選び、最初の年にも関わらず300人近くそして写真の数としては1,200を超える作品が集めることができた。その中から59の写真を選び1月と2月にショーを行い、1月に行われたオープニングには200人もの人が集まった。
今年の審査員としてフィラデルフィア美術館のキュレーターのPeter Barberieを選んだ。Peterとは5−6年前に写真の歴史のセミナーをとった事を通して知り合う。彼がフィラデルフィアに来てから直後にこのようなレクチャーのオファーを受けたのだろう。それから写真のイベントでよく会うようになり、いつもアルビューメンのワークショップを取りたいと言っている。
ところでこのセミナーでは今では写真友達のJimとも知り合い,そしてGallery 339を営んでいるMartinとも顔を合わせることになる。今考えればすごいメンバーであった。さすがフィラデルフィアの写真界はとても狭い。
今年はどんな作品が送られて来るのか楽しみである。締め切りは来月14日である。






