フィラデルフィア写真紀行

写真センターの運営や作家活動から、アメリカの写真事情や文化の違いまで…

Archive for the ‘Kerik Kouklis’ tag

World Wide Wet Plate Dayとティンタイプ撮影

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今日は朝からティンタイプで写真を撮る。

5月2日はWorld Wide Wet Plate Dayで,世界各地でcollodion processを使って写真をとろうというイベントである。ウェットプレートのワークショップを教えてに来たKerikがこのイベントについて話していたのを思い出し、サイトを見つけ出したのが昨日であった。急ではあるがこれはと思い,ワークショップの薬品の残りを使い,いくつかのイメージを撮ってみる。

朝から小雨が降っている。スタジオから見える風景を教会を混ぜ撮る事にする。Gustave Le Greyの様なドラマチックな雲ではないが,空の雲の質感を残して撮りたかったので,露出を切る詰めながら撮影をしていった。コントラストが高いためどちらかと言ったら空に露出を合わせ,教会の方をアンダーにして,バランスをとるようにする。

教会を中心にして空の割合を増やし構図を決める。この構図で7−8枚露出をかえ撮影した。露出計を使っている訳ではないので,何回もかかったが最終的には気に入った物が撮れる。

撮影中に思ったのだがグラデーションのあるNDフィルターなどを使えば役に立つのではないか?この方法はblue sensitiveなwet plateで空と組み合わせて撮る時にいい方法かもしれない。そして興味があるのは他のフィルターなどを使ったらどうなるのだろうか?この辺は次回にでも試してみよう。

もう一つのカットは折り紙を撮る事にする。前に白い紙で鶴を作り,白いバックで撮影したことがあった。その時はプラリナプリントを作る為の撮影だったが今回は同じ鶴を黒いバックで撮る。湿版はあまりハイライトの描写が得意でない様に思う。

スタジオで蛍光灯のライトを使い簡単なセットを作る。前回ワークショップで使った時は15秒位の露出であったが,今回はジャバラも相当伸びているので3ストップ位多めに露光してみると結構いい具合に写っている。それから鶴の向きを少しづつ変えながら何枚か撮ると気に入った物が出来上がった。

一日中暗室とカメラを何回も往復した。夕方に友達からバーへの誘いの電話がかかって来た時には両手の指が真っ黒になっていた。

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WetplateワークショップとAIPAD

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ケビンのティンタイプ

Kerikが来てから一日かけてワークショップの準備をする。コロジオンや現像液を混ぜたりと準備をしていく。実際にシッパンで写真を撮ったのは去年の秋以来の為いろいろおさらいをしていくみたいな物だ。Kerikが来る度にいろいろワークショップでは聞けない様な細かい質問や問題解決の方法を学ぶ。

お昼にはテスト撮影が終わり準備のめどがついたため二人でNYに向かう。AIPADの会場にギリギリ間に合ったという感じであった。さすがに終わる直前というので会場はかなりすっきりしている。どんな物がでているかきょろきょろ見て回る。

毎回AIPADに来る度に会う人がいる。一番最初に会ったのはフィラデルフィアのコレクターで去年の栗田さんのショーでもプリントを購入してくれた人である。彼女は日本に旅行をするのがとても好きで、今年に計画している旅行の話しをする。

次に会ったのはGeorge Tice。彼とは5年くらい前にワークショップをとってからこのようにAIPADで顔を合わせてはいろいろ世間話をするようになった。どうやらGetty Museumが彼のアーカイブを買おうとしているらしく二年半位準備をしているとのこと。毎回会う度にいろいろなプロジェクトの話しを聞く。いつもの様に「相変わらずトイレで写真を撮っているの?」と冗談を言っていくる。僕の顔よりもワークショップでプリントしていたイメージの方を覚えてくれているようだ。

Kerikと話しているうちにあるギャラリーの悪い話しを聞く。そこで紹介されていた作家の作品が作家の知らない所で取引されていたようで、支払いはもちろんの事,売れたという事すらも長年知らされていなかったらしい。このようにアメリカのギャラリーの周りでうろうろしているとこのような話しを時々聞く。半分恐ろしいとも思い,その半分これもゲームの一部かとあきれる。ギャラリーというビジネスはこのようなモデルしかないのだろうかと考えさせられた。

そしてNYに着いてから2時間後のバスでフィラデルフィアに戻る。プリントとプロセスについてのレクチャーで面白そうなので顔を出してみようと思っている。ただ明日は朝の10時からという事で朝がとても早い。そして午後からは生徒を連れてギャラリー巡りをする予定である。明日も長い一日になりそうだ。