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日本からのvisitor
アメリカに帰ってきてからONWARDの展示やオープニングを済ませると,新しく始まるクラスの準備や先月から正式にアシスタントになったEstelleのトレーニング、そして工事作業であっという間に一月は終わった。
今月の終わりから来月にかけて,日本からたくさんのお客さんが来る予定である。3週間前に訪れた綾さんを皮切りに今年は日本をフィラデルフィアの行き来が多くなる。今年は去年の様に写真やアイデアだけではなく、実際に人の行き来が増える。今まで日本に帰ってはネットワークを広げて来たので、このような展開にやっとなって来た。
今月の終わりにはThe Printsの久保さんが訪れる。久保さんとはNYで初めて会い,一昨年に11年ぶりに帰ってからも帰国する際には必ず会って来た人である。久保さんはプリンターとして興味のあるprintという事を通じでなにか面白い企画ができないかと模索中である。
今回はMoMaで行われているPrinted Pictureや、フィラデルフィアで今週から始まるChristopher Jamesの「Alternative Photography」の作例が見れるショー、そしてDCにあるLibrary of Congressやフィラデルフィア美術館などに訪れる予定である。とにかくプリントは見ないと始まらないということで、できるだけいろんな物を見ていって欲しい。そこで面白い会話などができ,その会話を何らかの形で残したいと思っている。
来月の頭に来るのはダゲレオタイプのアライくん。彼は今回美香さんを通して紹介してもらった一人である。今年の秋に行う計画のデゲレオタイプのショーにも参加してもらう予定になっている。彼とは2−3週間位の間で地域の学校とのワークショップやデゲレオタイプでのポートレートセッションなどを計画中である。もちろん彼の作品を見れる様にレクチャーや一般の人を招いてのデモなどの機会も設ける。企画としてはとても面白く、たくさんの人が参加してくれればと思っている。
今は最近新しくチームに加わったKristinと一緒にフィラデルフィアでの根回しをしている。地域の学校から各団体に案内を送ったり,地元の新聞の人にストーリーを興味を持ってもらう様に話をしている最中である。
3月の終わりに来るのは小林美香さん。彼女とはAIPADの視察や一緒に始めようとしている日本の写真の書籍を扱うビジネスの準備。このビジネスにはいろいろ可能性が含まれていて,これから実際にどのように出て行くかを考えるのがとても楽しい。ミカさんの滞在中に日本の写真についてのセミナーみたいな物まで行ってしまおうとしている。こんな機会はないので、いい形で日本の写真を紹介できればと思っている。
この様にフィラデルフィアに来るお客さんが沢山いる。これも写真を通しての出会いであり、うまく人と人とくっつけられるようにできるだけの事をしたい。去年の秋に訪れた珠洲市観光課の高林さんが言っていた事をふと思い出す。「観光って言っても、結局人が人をよぶのですね」という言葉が忘れられない。
人を呼び,人と人をつなげるのが僕の役割かと最近思う様になった。今はそのまっただ中にいる。
一足DCへ。
Onwardのオープニングには200人以上の人が来てくれた。去年の様に季節外れに暖かい日ではなく、今にでも雪が降りそうなとても寒い日であった。それにも関わらず200人も人を集めることができたのはなかなかのものである。
オープニングが終わり先週から工事作業を始めているがなかなか終りが見えない。今回はレンガの壁を切ってそこにドアを取り付けるという少し大掛かりな作業である。先週は寒波にも襲われ,外での作業はひたすら寒くなかなか作業が進まない。そんな事を思っているとついつい他の作業をしたくなり,この一年位かけて作っているコート掛け兼コンピューターステーションみたいなものを終わらせる為ひたすらKevinと作業をする。
そんな所に先月大阪で会ったThird Gallery Ayaの綾さんからメールが届く。仕事でNYに来る用があるらしくそこから足を伸ばしてDCまで行くというのである。DCではRobert FrankのAmericansのショーがあり,もし良かったら一緒に行かないかと。一瞬、頭の中でinaugurationが行われるDCは相当人が集まっていると思って躊躇したが結局行く事にした。
綾さんがフィラデルフィアに着いたのは列車の遅れのせいで夜10時を過ぎていた。これもその日にObamaがフィラデルフィアの駅から電車に乗って行ったのが理由であった。案の定、次の日からinaugurationの行われる日までは電車のチケットがほとんど完売されていて、僕達もチケットをとることができなかった。そこでアシスタントのJeremyの車を出してもらい3人でDCを訪れる。
DCには2年以上も訪れていない。前回来たときは妹の様なPraeがまだアメリカにいた時で、彼女の住まいだったタイの大使館に泊まったのを覚えている。なにげに近いようで遠いDCである。この様に何かあった時に訪れるのが普通になってきた。あさの10時頃にフィラデルフィアを出て高速で行くと2時間ちょっとでDCに着く。
ロバートフランクのアメリカンズは教えているクラスで毎回見せているのだが,全てのイメージを見せている訳ではなく、そして順番も変えているのである意味新鮮に感じられた。本の構成やその裏の彼のアイデアなどが分かりやすく説明してある。本を出す前までの作品やコンタクトもあり,ロバートフランク好きの人にはとてもいいショーではないかと思う。
帰りは3人で友達のFairlieの家で夕食をごちそうしてもらい,彼女の家に訪れている人達との会話を沢山してきた。ワインと簡単な食事、そしていろんな人種やバックグラウンの違う人達との会話というのはいつもいい組み合わせである。僕たちの分野である写真やアート教育など、ある意味勝手に話をさせてもらってきた。
綾さんは日本からの写真関係の二人目のお客さんである。来月訪れる予定になっている久保さんなども含め、今年はこのように日本からのお客さんが沢山来る予定である。こちらでのネットワークをうまく活用して、personableに迎えたいものだ。
いろいろと準備中
この二ヶ月ほどはイベントが沢山計画されていて一つ一つの準備に時間をかけている。Olgaがイベントコーディネータとして大体の事は進めているが一週間に一日しか来ないので全ての事をまかなえる訳ではない。Olgaが終わらせられなかった事を一つ一つ片付けて行く毎日。
その一方で来年行われるONWARDのコンペの準備をしてきた。このコンペは去年から始めたものでこのギャラリーの最初のショーである。去年の審査員としてAndrea Modicaを選び、最初の年にも関わらず300人近くそして写真の数としては1,200を超える作品が集めることができた。その中から59の写真を選び1月と2月にショーを行い、1月に行われたオープニングには200人もの人が集まった。
今年の審査員としてフィラデルフィア美術館のキュレーターのPeter Barberieを選んだ。Peterとは5−6年前に写真の歴史のセミナーをとった事を通して知り合う。彼がフィラデルフィアに来てから直後にこのようなレクチャーのオファーを受けたのだろう。それから写真のイベントでよく会うようになり、いつもアルビューメンのワークショップを取りたいと言っている。
ところでこのセミナーでは今では写真友達のJimとも知り合い,そしてGallery 339を営んでいるMartinとも顔を合わせることになる。今考えればすごいメンバーであった。さすがフィラデルフィアの写真界はとても狭い。
今年はどんな作品が送られて来るのか楽しみである。締め切りは来月14日である。








